取材レポート-記事
2023.02.28
多奈川ビオトープと野鳥観察会
今回、大阪府岬町にあるビオトープの紹介と先日参加した「野鳥観察会」について取り上げます。
ビオトープは、「bio(ビオ)=生きもの」と「topos(トープ)=場所」という言葉を合体させたもので、「地域の野生の生きものが暮らす場所」を意味します。
(出典)https://www.biotope-kinki-shared.com/ビオトープについて/
大阪府では、岬町の多奈川地区多目的公園の中に、多奈川ビオトープがありますが、ご存じでしょうか?

多奈川地区多目的公園

多奈川ビオトープ
大阪といえば大都市をイメージするので、多奈川ビオトープの存在を知ったときは、大阪にも公園がいくつかあるものの、動植物の生息環境を再現した場所があったのかと、驚いたものです。
多奈川地区多目的公園はかつて、野山が広がっていましたが、関西国際空港の2期島(※)を造る際、埋立地の土砂採取場所として切り開かれました。その後、土砂採取後の跡地を有効活用しようよと整備されたのが、この公園です。ちなみに、2期島は、LCCの発着がある第2ターミナルビルのある島です。
(※)参考:関西国際空港1期事業・2期事業について
https://www.fly-kix.jp/about/1kizigyo2kizigyo/
多奈川ビオトープは、この土砂採取前に現存した、貴重な動植物の生育環境を復元するために、平成19年5月につくられました。現在月1回程度、自然観察会や保全活動が実施されています。

自然観察会の様子

保全活動の様子
一般開放日となる自然観察会も年に数回あり、なんと参加費無料!事前申込み不要!で皆さんも気軽に自然体験ができるんです。ぜひ、下記ホームページでチェック、参加してくださいね!
【日本ビオトープ管理士会近畿支部】
https://www.biotope-kinki-shared.com/活動予定-イベント等/
それでは先日、筆者が参加した「野鳥観察会(日本ビオトープ管理士会近畿支部主催)」の出来事を少しお話したいと思います。
この観察会は、(公財)日本野鳥の会の方、鳥類標識調査ライセンス(バンダー)をお持ちの方に、野鳥を見つけては解説をいただきながら、ビオトープを周遊するという貴重な体験でした。
「鳥類標識調査って何?」と思いますよね。筆者も野鳥観察会に参加するまで知らなかったのですが、1羽ごとに区別するために、記号や番号が書かれた標識を足に付けて、鳥の移動や寿命を知る調査なんです。調査前には、その鳥の種類、体重、雄雌の区別などを記録するので、より正確な情報収集ができるようですよ。
「野生の鳥の足にそんなもの付けていいの?」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。調査が終わったら回収されます。
【鳥類標識調査(環境省 山階鳥類研究所)】
https://www.biodic.go.jp/banding/
観察中によく飛び回っていたのが、「ノスリ」と「ハイタカ」という2種類の鳥。
地上でみる私たちはどうやって区別するのかというと、しっぽに違いがあります。

ノスリ

ハイタカ
しっぽが丸く扇型なのが「ノスリ」、縦長スマートな形をしたのが「ハイタカ」です。
写真だと違う鳥だと分かるのですが、上空高く飛んでいるため、鳥の形をした黒い影が飛んでいるようにしか見えず、よく目を凝らさなければなりません・・・(笑)
というより、遠くの動植物を観察する際は、双眼鏡を持参するのがおすすめです。
観察会当日は風がとても強く、私たち人間には、寒く辛いだけにしか感じませんが、鳥たちは、こんな風こそ、空高く飛ぶ絶好の条件だろうなぁなんて思いながら観察を続けていました。が、よく見ると、ノスリは、自ら飛んでいるはずなのに、ひらひらと風に飛ばされ山に消えていっているではありませんか。鳥なのに全然飛ぼうという意思が感じられない・・・
一方で、ハイタカは力強く飛んでいて、まさにしっぽの形のとおり、シュッと自ら思う方向に飛んでいました。
ノスリとハイタカについて調べてみると、同じ「タカ科」で食性は「動物食」と肉食系。それでも、飛び方ひとつにも、性格の違いが感じられました。
人間でいうと、ノスリが「ロールキャベツ系」、ハイタカが「The肉食系」なのか?なんて想像してみたり・・・同じ鳥に見えてもこんな違いを発見するだけで楽しめるものなんですね!
また、観察中に時々お見かけした鳥がこちら。「ジョウビタキ」という名の鳥です。

ジョウビダキ
名前の由来を教えていただくと、「ジョウ」は「頭部の灰色、白色をおじいさんの白髪になぞらえた」を、「ビタキ」は「ヒタキ=火焚き」で、鳴き声が火打石をたたく音に似ていることからがこれらの言葉が合わさり名付けられたようです。
オレンジで丸いお腹のかわいらしい見た目なのに、名前の由来に「おじいさんの白髪」が入っているのが何ともギャップを感じます・・・。
いやしかし、頭だけをまじまじ見ていると、おじいさんにも見えてきますね。
多奈川ビオトープでは野鳥をはじめ、季節ごとに見られる動植物が異なり、いろんな顔を見せてくれるところが楽しいところです。また、自然観察会では、日本ビオトープ管理士会近畿支部のスタッフが、見つけた動植物の豆知識を教えてくれたりしますよ。
ぜひ、多奈川ビオトープを訪れ、リフレッシュしてくださいね!
2023.01.31
貝塚市観光地周遊~歴史街道と恋人の聖地をめぐる旅~
2023年、令和も5年目を迎えました。早いものですね。
お正月休みは、関西各地は天候に恵まれ、初詣に出掛けられた方も多かったのではないでしょうか。今年は卯年、去年よりもさらに、色んな場面で皆さんが飛躍できる年になることを祈っています。
さて、今月は、1月11日(水)に貝塚市の観光地を訪れました。
南海電車で大阪市内から約30分、南海貝塚駅に到着しました。
この日も天候に恵まれ、まさに観光日和。今回は、貝塚市都市政策部商工観光課からご紹介いただきました、おすすめ観光地を回っていきます。
貝塚駅から少し北に歩き進めますと、情緒あふれる寺内町が広がっています。この日は、この寺内町にある「感田神社」と駅より海側にある「脇浜戎大社」で十日戎のお祭りがやっているため、先に、駅から近い「感田神社」を訪れてみました。
朝早くから訪れたためか、参拝者がまばらでしたが、「十日戎」の赤いのぼりと提灯で、神社はお祭りモード。境内の中心で焚火をしており、参拝後、少し暖を取らせてもらい、ほっこりしました。朝一から少し、お祭り気分をいただきつつ、感田神社を後に、寺内町の中へ入っていきました。
寺内町という名前だけあって、お寺がいくつか並んでいました。その中で、地図を見ても境内の規模が大きい「願泉寺」を覗いてみました。
願泉寺本堂は、寛文3(1663)年に、再建された浄土真宗本山級のもので、大阪府の重要文化財に指定されているようです。本堂の瓦屋根は大きく、迫力がありました。こちらも早朝だったためか、参拝者が私一人でしたが、静かなひと時を過ごせました。
また寺内町には、登録有形文化財に指定されている家屋はいくつかあるため、歩きながらのぞいてみようと思います。
尾食家住宅
寺内町の通り道
寺内町の通り道
竹本家住宅①
竹本家住宅②
旧吉村家住宅
廣海家住宅
黒壁や古くも立派な木柱や味のある格子、この歴史的住宅が、寺内町の町並みを作っているのですね。筆者は田舎出身のため、この空間が何だか懐かしくも感じ、とても落ち着きました。日常を離れて、こんな散策時間を過ごすのもいいですね。
また、本住宅に関しては、大阪文化財ナビからも見られますので、ぜひのぞいてくださいね。
(大阪文化財ナビ)https://osaka-bunkazainavi.org/
寺内町を後にし、十日戎のお祭りがあるもうひとつの神社、「脇浜戎大社」に向かいました。
紀州街道を抜けて歩き進めると、こちらでも十日戎ののぼりや提灯が見えてきました。
紀州街道
遠くの方にのぼりが見えてきました
脇浜戎大社へ向かう参拝者
お昼近くの時間だったこともありますが、感田神社より、こちらはよりにぎわっており、中に入ると参拝者の列ができていました。貝塚市商工観光課さんからも、こちらの神社の方がお祭りの規模が大きいと伺っておりましたが、まさにそのとおり。地元の方々が次々と境内へ吸い込まれるように入っていきました。
お参り後、近くに縁起物もたくさん出ていたので、巫女さんにお願いして写真を撮らせていただきました。眺めているだけでも、何かいいことが起こりそうな気持ちになりますね。
えべっさんの縁起物がたくさん!
参拝者はどの縁起物を持って帰るか悩みながら選ばれていました。
最初に入った鳥居とは反対に出ると、こちらにも大きな赤い鳥居がありました。近くでは、十日戎による出店も並んでおり、近くの道路には、まだまだこれから参拝される方が多くいました。参拝者の声を聞いていると、「9日、10日の宵戎や本戎は、もっと人がたくさんいて、残り福の今日がまだ人混みがましだね」とのことで、本戎の様子がどんな感じだったか気になりました。
脇浜戎大社の十日戎については、ぜひ、ホームページでもチェックしてみてくださいね。
(十日えびす 脇浜戎大社)https://takaokami-ebisu.com/ebisu/
貝塚市の十日戎を堪能したところで、近くの古民家カフェで昼食をとることにしました。
今回は「古民家 そらcafé」で昼食をとりました。平日にも関わらず、客席は満席!温かみのある店内では、美味しいランチを目の前に、女性客の方を中心ににぎわっていました。料理もとても美味しかったです!
こちらの古民家カフェは、駅からも徒歩8分ほどの距離にあり、腹ごしらえしてから町を散策する場合にもおすすめです。
ボリュームいっぱいの昼食で少し眠い目をこすりながら、再び、貝塚駅をめざしました。
次は、貝塚市のローカル路線「水間鉄道」を使って、水間寺に向かいます。
前回、和歌山市から貴志川線を利用した際のICカード失敗談(詳しくはこちらの記事「和歌山県観光地を訪問!~和歌山の歴史と癒しにふれる旅~」をご覧ください)があったので、思わず、切符を購入したのですが、水間鉄道はICカードでの入退場が可能なので、ICカードでの乗車も問題ありません。
ホームで待っていると、電車がやってきました。電車には、貝塚市イメージキャラクター「つげさん」がイラストされていました。
電車に揺られること約15分、終点「水間観音駅」に到着しました。水間寺や水間公園を訪れる際には、こちらが最寄り駅になります。
水間鉄道「水間観音駅」の駅舎の様子
この日も、外国人観光客を含めた観光客の方々が駅から水間寺へ向かって歩いており、私も後をつけるように一緒に水間寺をめざしました。
水間寺には、水間観音駅からまっすぐ南の方へ、約10分程度で到着できました。
こちらの橋を渡ると水間寺境内に入っていけるようですね。橋の入り口には、お正月気分を残す門松が立っていました。15日まで立っているのでしょうか。この橋は、「厄除け橋」と呼ばれ、平成22年4月に新しく完成したもののようですね。
本来はこちらの橋を渡って入ってくのですが、左を見ると先のほうで赤い橋が架かっており、なんとなく気になったので、お寺の回りを半周するような形で入っていきました。
赤い橋を渡り、まっすぐ歩き進めると、水間寺境内にある「愛染堂」が見えてきました。
水間寺愛染堂は、古くから厄除け観音として信仰されていますが、縁結びの仏様「愛染明王」を祀るお堂であり、お堂前の庭横には、身分の違いを乗り越えて結ばれたお夏・清十郎のお墓があります。愛染堂は、恋愛成就の「お夏清十郎」伝説が伝わっていることから、「良縁・縁結び」のご利益があると言われており、平成29年1月には「恋人の聖地」に選定されたようです。
この日も若い女性の方々が参拝されていました。女性の方は特に、恋愛成就などパワースポットに興味があるのではないでしょうか?恋愛みくじなどもありますので、ぜひ訪れてご利益をいただきましょう!
(愛染堂|良縁祈願-水間寺-)
https://mizumadera.or.jp/enmusubi/
(恋人の聖地「水間寺愛染堂」)
https://www.city.kaizuka.lg.jp/kanko/koibitonoseiti/index.html
境内を歩き進めると、三重塔と本堂が目の前に!これらは、境内から少し出たところにある行基堂と合わせて、貝塚市指定文化財に認定されています。
三重塔と本堂
行基堂
水間寺は奈良時代に聖武天皇の勅願により、行基菩薩が開創したお寺です。聖武天皇が42歳の時病にかかり、その時に見た夢のお告げ「奈良の都より西南の方角に観世音菩薩がご出現なされる」とのことで、行基菩薩に勅命をもってこの仏像を探すように命じたようです。行基菩薩が夢のお告げどおり、この地を訪れたところ、現れた16人の童子に導かれ、白髪の仙人に会い、観世音菩薩の尊像を受け取りました。この尊像を聖武天皇に捧げたところ、病はたちまち全快したことから、聖武天皇は、この地に仏様を祀るようにと勅命を下し、行基菩薩によって水間寺が創建されました。
そのため、現在も厄除観音として広く信仰されているようですね。この日も、本堂では、厄除祈祷でしょうか。参拝者が本堂内に座る前で、お坊さんが念仏を唱えられていました。
本堂をお参りした後は、護摩堂で自身の煩悩を除く大念珠で数珠玉を回し落とす体験もしました。
(水間寺)
https://mizumadera.or.jp/
水間寺を回ったので、次に近くの水間公園を訪ねます。
参拝最後に護摩堂で数珠玉を落とすと煩悩を除くことができると。カンカンっといい音でした。
この階段坂を登って水間公園へ
公園までの階段坂は、傾斜がそこそこあり、少し山登り気分で息を切らしながら公園に向かいました。上まで登ると、芝生が目の前に広がっていました。貝塚市を一望できる眺めのいい公園ですね。
公園内を歩いていると地元の方が犬の散歩をしたり、子供たちと遊んでいる方もいました。
また、この公園には、愛染堂に続く、愛染橋があり、こちらも恋人の聖地とされているようです!冬に訪れたため木々が寂しい感じですが、愛染橋周辺は桜の木がたくさん植えられており、春には桜が咲いて桜のアーチを潜り抜けながら散策できそうです!暖かくもなる春に皆さん、訪れてはいかがでしょうか。
ほか、公園内には展望台もあったのですが、現在封鎖されていたため、登ることができず残念でした。また、珍しく公園内には、鐘が設置されていました。水間寺に近いからでしょうか。
水間公園も堪能し、再び、水間観音駅をめざしました。
この日、貝塚市商工観光課さんよりご紹介いただいたおすすめ観光地で、時間の都合上や休館日等で回れなかった観光地がありますので、最後に、ご紹介させていただきますね。
【善兵衛ランド】
水間鉄道「三ヶ山口駅」から徒歩約10分でアクセスできます!
この日は、休館日で訪れることができなかったのですが、無料で天体望遠観測が体験できる施設となっています。この施設名の由来は、貝塚脇浜新町に生まれた「岩橋善兵衛」から来ています。
善兵衛は、日本で初の天体観測会を行ったり、独自アイディアで望遠鏡を作成しつつ、月の満ち欠けや星の位置、大阪湾の潮の干満を読み取るオリジナル星座早見盤を作成し、江戸時代の日本の自然科学や天文学の発展に貢献しました。善兵衛の望遠鏡やこれらの観測機器は大阪の有形文化財・歴史資料に指定されています。
(善兵衛ランド)
https://www.city.kaizuka.lg.jp/zenbe/
【ハーモニーファーム野のはな、森の小径レストラン】
水間鉄道「名越駅」から徒歩約25分、少し遠いですがアクセスできます!
ハーモニーファーム野のはなは、2016年9月にオープンした、家族連れやご友人などと乗馬体験ができる施設となっています。スタッフさんのしっかりとしたガイドの中で安全に乗馬を楽しめます!また、森の小径レストランは、ハーモニーファーム野のはなの近くにあり、自然の中で本格イタリアンを味わえるレストランです。
(ハーモニーファーム野のはな)
http://www.hf-nonohana.com/
(森の小径レストラン)
http://morinokomichi-restaurant.com/
【貝塚市立ドローン・クリケットフィールド】
水間鉄道「名越駅」から徒歩約15分でアクセスできます!
貝塚市内にドローンフィールドがあるのをご存知でしょうか?田園風景に囲まれて、関西・大阪最大級のドローンを飛ばせる飛行場となっています。
初心者からでも安心して飛ばせる、広大な芝生が広がっている本フィールド。一方、クリケットでは、ジャパンカップ関西大会決勝戦を行っています。
ドローンやクリケットに限らず、その他のスポーツやピクニックなど、さまざまな利用方法ができますので、ぜひ、利用してみてくださいね!
(貝塚市立ドローン・クリケットフィールド)
https://www.city.kaizuka.lg.jp/doronecricket/
2022.12.28
和歌山県観光地を訪問!~和歌山の歴史と癒しにふれる旅~
2022年12月6日(火)、和歌山県の観光地を訪れてみました!
和歌山市へは、大阪市内から約1時間、南海電車、もしくは、JRでアクセスできます。南海「和歌山市」駅に到着し改札を出て、振り返ると大きな駅ビルが広がっていました。
今回は立ち寄らなかったのですが、「和歌山市駅活性化計画」をもとに、駅直結の商業施設や市民図書館等が併合した「キーノ和歌山」が、2020年4月にグランドオープンしたようです。中にはホテルもあるようで、市民から観光客まで嬉しい施設が備わっていますね。
【キーノ和歌山公式ホームページ】
https://kino-wakayama.jp/
さて、気を取り直して、観光地を巡ります。
和歌山市内の観光地としてば、何と言っても「和歌山城」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?南海「和歌山市駅」からバスで約8分、徒歩で約15分でアクセスできます。(JR和歌山駅からですと、バスが便利です。)
バス停より歩くと、見えてきました!大きな石垣に遠くに天守閣。この日は天気に恵まれ、青空がとても気持ちがよかったです。
では、さっそく入っていきます。「勘定門跡」と呼ばれる場所から入りました。
まずは、12月上旬に紅葉の見頃を迎えている庭園が和歌山城内にあるという情報をゲットしたので、さっそくその庭園、「西之丸庭園(紅葉渓庭園)」に入ってみました。
穏やかに鳥の鳴き声が時々聞こえてくる中歩き進めると、そこには美しい紅葉に囲まれた庭園がありました。
外国人観光客や結婚式の前撮りなど、写真を撮りながら、思い思いにその空間で静かに過ごされている方が何人もいました。
紅葉は毎年見ても飽きないですね。12月と冬の季節に入った中で、まだ紅葉が見られる機会ができて、とてもラッキーでした。この庭園の中には茶室もあり、お抹茶とお茶菓子で休憩できます。皆さまが訪れた際はぜひ、ここで休憩していってくださいね。(抹茶が好きな筆者もここで休憩したかったのですが、体調の関係で控えました)
【茶室「紅松庵」】
http://wakayamajo.jp/shisetu/beni.html
さて、庭園をあとにし、お城めぐりを再開します。
石垣は間近で見ると迫力がありますね!
和歌山城の石垣は時代によって様々な積み方がされており、右上写真の石垣は「野面積み」と呼ぶそうで、自然石を切り出してそのまま積んでいます。そのため、石の形が不揃いで想像する石垣と異なるため、面白いですね。
歩き進めると、西之丸庭園の右隣には、「二の丸跡(二の丸広場)」がありました。
二の丸は、紀州藩の政治を執り行う場(政庁)であり、藩主の生活の場(居館)でもあったため、多くの御殿があったようです。今では御殿もなくなり、大きな公園のようですね。
では、天守閣をめざして上っていきたいと思います。
二の丸跡の近くに上り坂があったのですが、よく見ると「裏坂」との表示が・・・正規ルートで言えば表坂~天守閣~裏坂ですが、細かいことは気にせず行きましょう。
なかなか勾配がきついですね。さすがはお城。簡単に敵陣に攻め入られてないような造りになっています。
(日々の運動不足がたたり、翌日から筋肉痛に悩まされました。)
上りつくと、本丸御殿跡の標識が。
ふむふむ、天守閣の撮影ポイントもあるとのことで、天守閣に入る前に行ってみました。
和歌山城のある虎伏山(とらふすやま)は、ラクダの背中のように東西に峰があり、高い西の峰にこの「本丸」を置いたのですが、なんせ地形的に不便で手狭だったので、時折、謁見の場や正月行事の三日の謡初で利用するくらいで、ほとんど空屋敷だったそうです。そのため、低い東の峰、二の丸にお殿様の居館や藩の政庁が置かれたようです。二の丸に多くの御殿が並んでいたのか理由が分かりましたね。
階段を上り、撮影ポイントで天守閣をさっそく撮影しました。
さすがポイントとするだけあって、天守閣全体を撮影できて満足しました!
では、いよいよ、天守閣に入りたいと思います!
足元からの撮影写真!
入口が見えてきました!
和歌山城入場券購入!
門の近くには、こりゃまたおおきなイチョウの木!驚きながらパンフレットを手にします。門の内側にお城スタンプがあったので、記念に押しました!
天守閣のお庭には紀州梅の木と松が植えられていて、とても風情があります。では城内に入っていきます!
入口から城内各フロアには、鎧や兜、様々な武器、家紋入りの鬼瓦、書物など、たくさんの歴史的展示物が並んでいまました。
(下写真は入口の展示物)
天守閣模型
紀州藩大名駕籠
御駕籠之者衣装
そしていよいよ、天守閣最上階に。
和歌山城の天守閣は展望デッキがあり、ぐるりと城壁を回ることができるようになっています。和歌山市内を一望できるほか、天気が良かったので、四国まで見ることができました。
また、和歌山城のジオラマもあり、上空から見た全体図を立体的に確認できます。
天守閣を堪能し、新裏坂というまた裏坂を通って和歌山城を後にしました。(地図を読み間違えて、表坂にたどりづけませんでした。)
和歌山城付近には、「わかやま歴史館」があり、1階は和歌山市観光案内所&和歌山市観光土産品センター、2階には歴史展示室があります。和歌山城入場券を購入された方には、この2階の展示室の入場券が付いてくるので、ぜひ利用してくださいね!
【和歌山城公式ホームページ】
http://wakayamajo.jp/index.html
【和歌山市観光アプリ】
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kankou/kankouspot/1027585/1027586.html
近くのレストランで昼食を済ませ、バスでJR和歌山駅に向かい、和歌山電鐵貴志川線に乗って、ローカル路線の旅に出ます。
和歌山城前のけやき大通り
JR和歌山駅に向かいます
和歌山電鐵貴志川線は、JR和歌山駅の9番ホームにあります。この和歌山電鐵の電車は、貴志名物・いちごや紀州・南高梅、2008年にスーパー駅長に就任したたま駅長など、地域をイメージしたデザインとなっています。
駅に到着した時刻は13時53分。14時00分には、貴志駅で働くスーパー駅長「たま」をモチーフにした「たま電車」がやってきます。筆者お目当ての電車で、乗車に間に合いそうです。よし!
駅の改札をICカードで抜け、9番ホームに向かおうとすると、なんと、猫の足跡が。こっちだよとたまが案内してくれます。これは電車に乗る前からテンションがあがります。
9番ホーム到着するとホーム出入口に小さな改札口と駅員さんが。そして、驚きの事実を聞かされます。
「和歌山電鐵の切符は現金のみです。JR和歌山駅から入られたのですか。申し訳ありませんが、JRの改札口をICカードで入場してはいけないんです。ICカードの入場履歴を消してください。」とのこと。
なんと・・・!
その時、13時57分。もう目の前には「たま電車」が発車待ちをしています。しかし、その改札前の駅員室では、ICカードの履歴を消すことができないとのこと。
急いで、近くのJR和歌山駅の改札口で駅員さんにICカードの履歴を削除いただくように依頼しに行きました。
ICカードの返却を待っていると、プシューっと音が近くから聞こえてきました。嫌な予感・・・
9番ホームに戻ると、たま電車が目の前で発車してしまいました。
筆者と同じようにICカードで入場した旅行客の方が何名かおり、全員で肩を落として9番ホームに入りました。
帰宅後、改札を通らずに9番ホームに向かう入口があったのかと調べると、やはり、改札を通らないことには、駅のホームに向かうことはできず、券売機で貴志川線の切符を購入することで入場が可能だということが分かりました。JR和歌山駅から入場する際は、皆さん、ご注意くださいね。
また、貴志川線を往復で利用される場合は、「1日乗車券」が販売されています!都度、切符を購入するよりお得になっていますので、こちらもぜひ利用してくださいね!
目の前で発車してしまったたま電車・・・
和歌山電鐵貴志川線1日乗車券
こんな感じで、いきなり出鼻をくじかれたのですが、落ち込んでいても仕方ないので、ほかの種類の電車を楽しもう!と気を取り直しました。
次の電車は「動物愛護電車」が来ました。こちらも可愛らしい犬や猫が描かれた電車となっており、中のつり革広告には、動物愛護と名付けられているとおり、ペットの虐待や放棄反対のメッセージが可愛いイラストとともに書かれていました。
和歌山駅を出発すると、みるみるうちに景色が変わっていき、紅葉した美しい山々と田園景色が広がってきました。また、和歌山の名産、紀州みかんでしょうか。みかん畑もちらほらと見えました。
目の前に広がる田園風景
山の斜面にはみかん畑
また途中、嬉しいことが!伊太祈曽(いだきそ)駅に到着した際、乗れなかった「たま電車」が停車していました。写真が暗く写ったことで分かりづらいと思いますが、座席の背もたれが猫のかたちをしています。たまがたくさん描かれていてかわいいですね。
このたま電車は和歌山駅行きで、貴志川線が単線のため、この駅ですれ違い待ちをしていたようでした。乗車は叶わなかったですが、駅で停車したことでよく眺められてラッキーでした。
今回、伊太祈曽駅で下車しなかったのですが、和歌山電鐵の本社があり、たまグッズの販売と、伊太祈曾駅及び貴志駅で駅長勤務をする、たま駅長代行「よんたま」が出勤していますので、出勤日をホームページで確認して、よんたま駅長に会ってみてくださいね!
さて、電車に揺られること約30分、貴志駅に到着しました!
ここの駅舎はなんといっても猫型になっているところがポイント!猫好きにはたまらないですね。
そして、貴志駅長のたま駅長「ニタマ」に会えました!
この日も観光客の方が何名かいらっしゃって、順番に写真を撮りながら、癒しの時間を過ごされていました。
駅のいたるところに、たまの絵や写真が飾られており、たまづくしです。
貴志駅舎内には、「たまカフェ」と「たまショップ」があり、たまグッズとたまが描かれたお茶菓子等があり、ゆっくりたまの世界に浸れます。
駅舎内にある「たまカフェ」と「たまショップ」
たまショップで、たまハンカチを入手しました!
貴志駅のある、紀の川市貴志川町はいちご狩り園があり、筆者はいちごが大好きなので、いちご狩りに参加しようと思っていたのですが、いちご狩りは1月からのようで、今回の旅では泣く泣く諦めることにしました。
道の駅など、いろんなお店でいちごを取り扱っていますし、ぜひ皆さんも貴志川町に遊びに来てくださいね!
さて、たまとの時間も堪能し、再び、和歌山駅をめざします。
帰りは「いちご電車」でした。こちらもいちごづくしで可愛らしい電車です。
たまと出会い、夕日と田園風景を眺めながら電車に揺られる、最後まで癒しの時間を過ごしながら、旅を終えました。
【和歌山電鐵株式会社公式ホームページ】
https://wakayama-dentetsu.co.jp/
関西国際空港から和歌山市へは、南海電車(約50分)、JR(約60分)のほか、リムジンバスでのアクセスも可能です!
【関西空港交通株式会社(和歌山方面リムジンバス)】
https://www.kate.co.jp/timetable/detail/WK
ぜび、和歌山の歴史や自然に触れに遊びに来てくださいね!
2022.11.30
阪南市SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業・看板商品創出事業 共創フォーラムに参加してきました!
2022年11月7日(月)に学校法人村川学園 大阪調理製菓専門学校 ecole UMEDAにて開催された、「阪南市SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業・看板商品創出事業 共創フォーラム」に参加してきました!
阪南市は、海藻の一種「アマモ」再生によるブルーカーボン、遊休農地の茶畑への転換、育成によるグリーンカーボンを推進することによるカーボンニュートラルから始まる共創プロジェクト「人と自然が共生・共創するCo-ベネフィット型未来都市の実現」が、内閣府から2022年度「SDGs未来都市」に選定されるとともに、「自治体SDGsモデル事業」にも選定されています。
【阪南市ホームページ】
https://www.city.hannan.lg.jp/kakuka/mirai/promotion/SDGs/miraitosi/7114.html
冒頭、水野阪南市長より、当該選定のご報告と阪南市についてご紹介いただきました。
「ぴちぴちビーチ」の名前の由来は、お魚が跳ねる様子から名づけられたこと、秋にはたくさんの神輿がまちを練り歩く「やぐらパレード」が開催されていること、阪南市発のブランド牛「なにわ黒牛」があることなど、まだまだ知らない阪南市の魅力を教えていただきました。
【阪南市ホームページ(大阪の“南”で自然を味わうはんなんガイドブック)】
https://www.city.hannan.lg.jp/kakuka/mirai/mkatsu/6387.html
また、新たな観光スタイルへの挑戦として、今年、大阪では初となる自然体験アクティビティ「すだて漁」体験を実施したそうです。「すだて漁」は浅瀬に仕掛けた定置網で魚を捕まえる漁です。「子供のときから直接自然に触れて、阪南市の魅力に浸り、地元への愛着心が育まれることを願っている」と、市長は熱い気持ちを語っていました。
そのほか、グランピング施設「SKY DOME-スカイドーム-阪南」や、海辺の貸別荘「関空オーシャンフロント」におけるワーケーションなどの紹介があり、グランピング施設においては、市長もご家族で2回泊まられたそうです。「高台からの朝焼け、夕焼け、目の前に広がる関空。この景色の雄大さをぜひ体験してほしい」と仰られていました。
【阪南市観光ツアー(すだて漁体験)※2022年度は終了しています】
http://www.hannan-tb.jp/experience/experience06.html
【SKY DOME-スカイドーム-阪南】
https://www.glamping-osaka.com/
【関空オーシャンフロント】
https://kixvilla.jp/
大阪湾に接する阪南市では、これからの季節、冬では牡蠣販売所や牡蠣小屋が開かれます。こちらについては、「波有手(ぼうで)のカキ小屋」を運営する、株式会社漁師鮮度の岩井代表取締役より、ご紹介いただきました。
「波有手(ぼうで)のカキ」は、西鳥取漁港において西鳥取漁業協同組合が養殖を行っています。例年、12月半ば~カキ小屋に出回るようになるそうですが、今年は非常に出来が良いそうで、11月半ばから出せるくらい身が詰まっているようです。
生ガキのお写真を見ましたが、本当に大きかったです。ぜひカキ小屋がオープンしたら食べてみたいですね。
また、阪南市では、「大阪にありながら牡蠣を楽しめるまち」として認知が広がってきた際に、観光庁の「看板商品創出事業」に採択され、阪南のカキを阪南市及び地域だけが発信・プロモーションしていくのではなく、ファンによる口コミ等の発信によって、中長期的に地域に関わり続けてもらえる人を増やす「カキアンバサダープログラム」を実施しています。カキアンバサダー任命後は、阪南市との新たなパートナーシップの構築、海・山といった資源環境と豊富な地域資源を活かした新事業の展開等、カキアンバサダー企業と連携した取組みを実施するそうですよ。
社長によると、未だに、「大阪湾の魚って食べても大丈夫なんですか?」と聞かれることがあるようで、株式会社漁師鮮度では、安心して食べられる取組み「魚庭(なにわ)の海プロジェクト」を実施しているようです。
牡蠣小屋に子ども食堂のスペースを作り、子供たちが子供たち自身で食べるもの(魚)を取りに行ってもらう取組みを実施しようと計画しているようです。実際は、魚の獲れるタイミングと子供たちが集うタイミングがなかなか合わないようで、「自分で獲って食べる」取組みは実現できていないようですが、当初、お菓子を食べに集まっていただけだった子供たちが、最近は宿題までして帰るのが習慣化したようです。
また、「遊び、体験しながら「大阪湾の豊かさ」を知ってもらいたい、人と海との関わりを創っていきたい。」社長のそのような思いから、のり養殖における手摘み~手延べまでの体験や魚を捌く体験(料理教室やレシピ開発)、福祉事業との連携として、高齢者を招待した安全な釣り体験を実施しています。
そして、次世代につないでいくため、子供たちに、一授業として海での体験授業を実施しています。ここでは、アマモという海草を、種まき~移植~種子選別~苗床づくりというサイクルを「アマモ場再生活動」として実施しています。
「アマモだけが増えるということはありえない。アマモを増やしていくには、それに適した環境、すなわち、生物の多様性が備わっていないといけない。」と社長は言います。つまり、ブルーカーボンへの取組みと生物多様性への保全活動は両立して実施していくことが必要だということです。
豊かな海を守っていくためにも、子供のうちから地元の海を知って愛着心を育みたいという社長の思いは、阪南市のまちづくりに通ずるものが感じられました。
【株式会社漁師鮮度ホームページ】
https://ryoushi-sendo.co.jp/
最後に、サラヤ株式会社の更家代表取締役社長から、2019年のG20大阪サミットにおいて提案され、首脳間で共有された「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」への取組みの推進に関して、お話いただきました。
この「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」とは、日本は2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指したものです。
世界中には「マイクロプラスチック」と呼ばれる、海など自然の力で分解された後の、これ以上分解できないプラスチックごみが世界中の海に分布されているようで、日本でも年間6万トンのマイクロプラスチックごみが出るようです。
海洋プラスチックの回収やプラスチックごみを出さない新たな資源の活用等の海洋汚染防止への取組みに関して、2025年大阪・関西万博においてパビリオンの出展を行うようです。ここでは、「水の不思議さ」を体験できる内容となっているようですよ。
【「ブルー・オーシャン」パビリオン出展について】
https://www.porrima.org/topics_jp/jp/307/
また、「食事+運動=健康」をコンセプトにオープンした健康スタジオ&レストラン「WAKUPAKU」がなんばパークス8階にオープンしたようです。
ここでは、様々な測定器で自身の健康状態が把握できる上、ヨガ・ピラティス・ダンスに加えて機械を使ったトレーニングがスタジオ、もしくは、屋外の開放的な空間で受けられます。そして、現代人の乱れた食生活や栄養の偏りに着目し、ヘルシーでバランスの良い、地方の食材を使った料理が提供されています。
健康や美は、特に気になる女性の方が多いのではないでしょうか。筆者も興味がそそられました(笑)
来年の2023年1月16日(月)~2月11日(祝・土)に阪南市食材PRイベントを、本フォーラム開催地の、学校法人村川学園とコラボして実施予定だそうです!本イベントでは、阪南市ふるさと納税の商品開発やカキアンバサダー任命式の実施等企画しているそうです。(※本イベントに関しては、公式ホームページでの告知はまだです。)
WAKUPAKUのホームページでイベント等について、ぜひチェックしてみてくださいね!
【WAKUPAKUホームページ】
https://wakupaku.jp/
本フォーラムの最後には、フォーラム中に度々登場した牡蠣をはじめとする、阪南市の食材を用いて創作された「SDGs阪南茶漬け」をご試食させていただきました。
このお茶漬けは、学校法人村川学園 大阪調理製菓専門学校の学生達により創作されたもので、牡蠣の風味豊かな香りと優しいお出汁で美味しくいただきました。
多くの主体が阪南市のSDGsのまちづくりに関わっており、阪南市の自然の豊かさ、温かさなど、改めて実感する時間を過ごせました。
阪南市を手軽に体験するには「ふるさと納税」もおすすめだと思います。ぜひ、阪南市のふるさと納税を各種ふるさと納税関連サイトでチェックしてみてくださいね。
2022.10.31
関西国際空港第1ターミナル新国内線エリアのオープン前潜入レポ!
2022年10月21日(金)に、関西国際空港第1ターミナルビルの新国内線エリアを視察してきました!
本視察は、現在、関西国際空港において第1ターミナルビルのリノベーション工事が実施されており、第1フェーズとなる国内線の工事が完了し、今月26日(水)にオープンされたものです。筆者は、そのオープン前に潜入してまいりました!
10月11日(火)より、1日の入国上限総数が撤廃されるなど、日本の水際対策が緩和されたのは、皆さん記憶に新しいと思います。何よりも、外国人観光客が個人旅行でも入国できるようになり、また、国内でも全国旅行支援事業が開始されたため、空港の内外を見渡すとキャリーケースを持ち運ぶ人がたくさんいました。
空港がにぎわっているという状況を見るだけで嬉しく、駅から空港ターミナルビルまでの間、歩きながら、このまま回復していくことへ期待感を抱きました。

さて、関空の運営会社である「関西エアポート株式会社」のスタッフに出迎えられ、他の視察者と共に、新エリアまでご案内いただきました。
南海・JRの駅から第1ターミナルビルへ渡ったすぐのフロアが、2階ですが、こちらには、新国内線エリアのオープン日よりも早くに、先行オープンした新たな商業エリアとして、「Tasty Street」のフードコートや薬局「ココカラファイン」がありました。

「Tasty Street」の入り口

「Tasty Street」内フードコートの様子
フードコート内は、たこ焼きにラーメン、和定食など、美味しそうな匂いが漂っており、たくさんのお客様でにぎわっていました。
入口から奥行を感じるここは、少し慌ただしくも感じる搭乗手続きカウンター等の通路から離れ、空腹を満たしつつも、木材が多く使用された温もりある場所として、これからもお客様を誘うのだろうと思いました。
【関西エアポート株式会社プレスリリース(8/25)】
http://www.kansai-airports.co.jp/news/2022/3064/J_220825_PressRelease_NewDomesticArea.pdf
このフードコートの奥側は現在、壁が広がっていますが、2023年冬の新国際エリアのオープン時に、新たなお店がオープンするそうです。楽しみですね!
さて、この柵の向こうに広がる新たな国内線エリアにいざ、潜入しました!

まず、保安検査場に入りました。こちらはセキュリティ等のため、写真をお見せすることができないのですが、15mのスマートレーンが6台設置されていました。
保安検査場を通過すると、「カームダウン・クールダウンスペース」が設置されていました。このスペースは、旅や出張などで、お客様が受けた様々な刺激やストレスを緩和するものです。早速、お客様への配慮を感じられました。

「カームダウン・クールダウンスペース」

「カームダウン・クールダウンスペース」の中
そして、搭乗口へ続く通路が出現しました。

この通路の頭上(3階)には、お客様のキャリーバックなどお荷物が運ばれており、通路右手の窓から見えるこの箱上建物に流れて、仕分けられるようです。

この通路を通過すると、こちらには26日にオープンした商業エリアが広がっていました。

また、ここでも、「Tasty Street」のフードコートと同様、木材が多く使用され、温もりと和を感じる空間となっていました。
日本に到着した外国人に対しては「日本」のおもてなしを、また、海外から帰ってきた日本人に対しては、ホッと安心できる場所として提供されており、とても素敵な設計だと感じました。
創業140年以上になる京都老舗の天ぷらのお店「天ぷら 圓藤」から、大阪を代表するお好み焼きを売りとする「ぼてじゅう」、座席が豊富な「サンマルクカフェ」など、こちらも飲食が充実していました。もう想像しただけで、お腹が鳴りそうです。
また、空港の運営会社、関西エアポート株式会社が展開するお土産店「関西旅日記」があり、大阪・関西土産はもちろんのこと、関西エアポートグループの公式キャラクター「そらやん」のグッズなんかもこちらでゲットできますよ!

旅の前に、下記ホームページでも、どんなお土産があるかチェックしてみてくださいね!
【関西旅日記】
https://www.kansaitabinikki.jp/?utm_source=ITAMIKOBEKIX_HP_EVENTNEWS&utm_medium=referral&utm_campaign=20220328_ITAMIKOBEKIX_HP_EVENTNEWS
また、関西エアポート株式会社のスタッフに以前、おすすめ土産など、取材した記事がありますので、こちらもぜひ、見てくださいね!
【関西国際空港全体構想促進協議会メールマガジン6月号】
https://www.fly-kix.jp/mailmagazine/backnumber/2022/06/24588/
こちらの商業エリアは、出発、到着両方のお客様が入れる場所となっていますので、出発時に買いそびれた、食べられなかったものを到着時に、リベンジ可能なのでぜひ、旅の始まりから終わりまで、目一杯楽しんでくださいね!
さて、この商業エリアを過ぎると、そこには、搭乗口と待合スペースは広がっていました。
待合ベンチをよく見ますと、コンセントの差込口があり、皆さんの旅の大事なお供である、スマホやタブレットなどが充電できるようになっています。これは助かる!って方も多いのではないでしょうか。

搭乗口と待合スペース

待合スペースのベンチのコンセント差込口
また、目の前には、大きな管制塔が広がり、待合時間も退屈しません。

反対に、関空到着、もしくは、国際線への乗継ぎの方は、商業エリア前の先ほどの通路を通り、出発の方と混ざらないようにこちらで分かれます。

到着口・国際線乗継ぎへの通路

到着口・国際線乗継ぎゲートを過ぎると戻れません
こちらのゲートを通り過ぎ、エスカレーターを下ると、手荷物受取場にたどり着きます。

そして、今回、特別にオープン前ということで、通常はJAL、ANAのラウンジ利用可能なお客様しか入られない、新たなラウンジ「ラウンジ KANSAI」に入らせていただきました!
もう、入口からワクワクしますね!

入ってみると・・わぁ!とっても広い!
ふかふかのソファに充実したドリンクカウンターが!USBの差込口もあり、お仕事でパソコンを使用する場合など、充電ができて助かりますね。

ラウンジ KANSAIの中の様子

ラウンジのドリンクカウンター

ソファにはUSBの差込口
また、個室も用意されており、多様な利用が可能となっていました。
以上、オープン前新国内線エリアの潜入レポートをお届けしました!
旅の前にワクワクする空間が新しくできています!ぜひ、旅や出張の際には、関空を利用して、体験してくださいね!
【関西エアポート株式会社プレスリリース(10/26)】
http://www.kansai-airports.co.jp/news/2022/3086/J_2221026_PressRelease_NewDomesticAreaOpen.pdf
【オープンテープカットとオープン後の様子】







2022.07.03
深日港フェスティバルに参加してきました!
2022年7月3日(日)に岬町で深日港フェスティバルが開催されるとの情報をゲットし、行ってきました!
深日港駅に着き、改札を出ると法被を着た町民の方々がぞろぞろ、深日港はお祭りモード全開!にぎわう中、まずは、深日洲本ライナーの船のりばへ向かいました。
「いきなりイベントから離れているやん。」とツッコミの声が聞こえてきそうですが、筆者は、この船に前から乗ってみたかったのです。船に乗る機会なんてなかなかないので、朝からワクワクしていました♪
深日港には、岬町と淡路島の洲本市を結ぶクルーズ船があるのをご存じですか?
なんと片道約50分で、岬町=淡路島間を渡れちゃうんです!また、スポーツサイクルを積載できるので、気軽にサイクルツーリズムもできますよ。乗船のネット予約もできますので、詳しくは深日洲本ライナーの公式ホームページで確認してくださいね!
【深日洲本ライナー公式ホームページ】
https://fuke-sumotoliner.com/
チケットを購入し、船のりばへ向かうと田代町長の姿が!今日は祭典の日ですもんね。一礼させていただきました。
右側:田代岬町長
深日洲本ライナー
いざ乗船!わぁ!す、涼しい!これだと夏も快適に船旅ができます。早朝の雨による蒸し暑さとお祭りの熱気が重なり、さらに暑くなっていたので、いいクールダウンになりました。
天候が気になっていたものの、雨は降らず次第に晴れ間も見えてきて、波も穏やか。飛行機が上空を抜けていく姿や、岬町の各漁港や海上釣り堀とっとパーク、友ヶ島、そして、遠くに見える関西国際空港の姿を眺めつつ、穏やかな船旅時間を過ごしました。
次第に大きな船着き場が見えてきて、到着。淡路島に渡ったんだなぁと感動しつつ、船着き場から海岸沿いには、海水浴場や旅館が並んでいて、車がなくても気軽に旅行ができそうだなぁと町を眺めました。
洲本港
サイクルツーリズムを終えて岬町へ向かう人々
そして、再び深日港へ。
すると、深日港フェスティバルの海上イベント、「うずしお観光船大阪湾ミニクルーズ」の船がまさに出発しようとしていました。毎年人気のイベントで、たくさんお客さんが笑顔いっぱい、催事場に残る地域住民から手を振られて元気よく出発していきました。
さて、気を取り直して筆者も、深日港フェスティバルの中を周遊しました。
消防団員や自衛隊等の展示ブースをはじめ、岬町、和歌山県、岬町と友好交流都市協定を締結している岡山県美咲町から特産品の出店、地元飲食店の出店にキッチンカーなど、どれもこれも魅力的。
筆者は、特産品の出店を眺めてまわり、お土産に岡山県美咲町の卵がけごはん用醤油とふりかけ、和歌山県産の枝豆をゲットしました。ほかにも、ピュオーネやホワイトコーン、玉ねぎなど新鮮で美味しそうな特産品が並んでいましたよ♪
うずしお観光船大阪湾ミニクルーズ
深日港フェスティバルの様子
子どもから大人まで多くの方が集まって活気があり、地元に愛されるお祭りなんだなぁと感じながら、楽しい一日となりました。
【深日港フェスティバルについて】
http://www.town.misaki.osaka.jp/soshiki/soumu/kikaku/fukekoufwsuteibaru/dai9kai/4090.html
2020.12.23
関西国際空港の感染症予防対策支援事業を実施しました!
2020年8月より、関西国際空港の従業員向け感染症予防対策支援事業を実施しました。
本事業により、空港島内各所に「ソーシャルディスタンスマーキング」を設置し、さらに保安検査場や案内カウンターに飛沫防止対策として「アクリルパネル」を設置しました。
また、国際貨物地区などで働く空港従業員に対して検温実施のための「サーモグラフィー」の設置や消毒液の配布を行いました。
空港従業員からは、安全・安心に働ける環境が充実したと喜びの声をいただいているなど、すべての関空利用者に対する安心の提供につながることを期待しております。

ソーシャルディスタンス ラバーマット

ソーシャルディスタンス ラバーマット

サーモグラフィー

消毒液配布
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