取材レポート-記事
2022.12.28
和歌山県観光地を訪問!~和歌山の歴史と癒しにふれる旅~
2022年12月6日(火)、和歌山県の観光地を訪れてみました!
和歌山市へは、大阪市内から約1時間、南海電車、もしくは、JRでアクセスできます。南海「和歌山市」駅に到着し改札を出て、振り返ると大きな駅ビルが広がっていました。
今回は立ち寄らなかったのですが、「和歌山市駅活性化計画」をもとに、駅直結の商業施設や市民図書館等が併合した「キーノ和歌山」が、2020年4月にグランドオープンしたようです。中にはホテルもあるようで、市民から観光客まで嬉しい施設が備わっていますね。
【キーノ和歌山公式ホームページ】
https://kino-wakayama.jp/
さて、気を取り直して、観光地を巡ります。
和歌山市内の観光地としてば、何と言っても「和歌山城」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?南海「和歌山市駅」からバスで約8分、徒歩で約15分でアクセスできます。(JR和歌山駅からですと、バスが便利です。)
バス停より歩くと、見えてきました!大きな石垣に遠くに天守閣。この日は天気に恵まれ、青空がとても気持ちがよかったです。
では、さっそく入っていきます。「勘定門跡」と呼ばれる場所から入りました。
まずは、12月上旬に紅葉の見頃を迎えている庭園が和歌山城内にあるという情報をゲットしたので、さっそくその庭園、「西之丸庭園(紅葉渓庭園)」に入ってみました。
穏やかに鳥の鳴き声が時々聞こえてくる中歩き進めると、そこには美しい紅葉に囲まれた庭園がありました。
外国人観光客や結婚式の前撮りなど、写真を撮りながら、思い思いにその空間で静かに過ごされている方が何人もいました。
紅葉は毎年見ても飽きないですね。12月と冬の季節に入った中で、まだ紅葉が見られる機会ができて、とてもラッキーでした。この庭園の中には茶室もあり、お抹茶とお茶菓子で休憩できます。皆さまが訪れた際はぜひ、ここで休憩していってくださいね。(抹茶が好きな筆者もここで休憩したかったのですが、体調の関係で控えました)
【茶室「紅松庵」】
http://wakayamajo.jp/shisetu/beni.html
さて、庭園をあとにし、お城めぐりを再開します。
石垣は間近で見ると迫力がありますね!
和歌山城の石垣は時代によって様々な積み方がされており、右上写真の石垣は「野面積み」と呼ぶそうで、自然石を切り出してそのまま積んでいます。そのため、石の形が不揃いで想像する石垣と異なるため、面白いですね。
歩き進めると、西之丸庭園の右隣には、「二の丸跡(二の丸広場)」がありました。
二の丸は、紀州藩の政治を執り行う場(政庁)であり、藩主の生活の場(居館)でもあったため、多くの御殿があったようです。今では御殿もなくなり、大きな公園のようですね。
では、天守閣をめざして上っていきたいと思います。
二の丸跡の近くに上り坂があったのですが、よく見ると「裏坂」との表示が・・・正規ルートで言えば表坂~天守閣~裏坂ですが、細かいことは気にせず行きましょう。
なかなか勾配がきついですね。さすがはお城。簡単に敵陣に攻め入られてないような造りになっています。
(日々の運動不足がたたり、翌日から筋肉痛に悩まされました。)
上りつくと、本丸御殿跡の標識が。
ふむふむ、天守閣の撮影ポイントもあるとのことで、天守閣に入る前に行ってみました。
和歌山城のある虎伏山(とらふすやま)は、ラクダの背中のように東西に峰があり、高い西の峰にこの「本丸」を置いたのですが、なんせ地形的に不便で手狭だったので、時折、謁見の場や正月行事の三日の謡初で利用するくらいで、ほとんど空屋敷だったそうです。そのため、低い東の峰、二の丸にお殿様の居館や藩の政庁が置かれたようです。二の丸に多くの御殿が並んでいたのか理由が分かりましたね。
階段を上り、撮影ポイントで天守閣をさっそく撮影しました。
さすがポイントとするだけあって、天守閣全体を撮影できて満足しました!
では、いよいよ、天守閣に入りたいと思います!
足元からの撮影写真!
入口が見えてきました!
和歌山城入場券購入!
門の近くには、こりゃまたおおきなイチョウの木!驚きながらパンフレットを手にします。門の内側にお城スタンプがあったので、記念に押しました!
天守閣のお庭には紀州梅の木と松が植えられていて、とても風情があります。では城内に入っていきます!
入口から城内各フロアには、鎧や兜、様々な武器、家紋入りの鬼瓦、書物など、たくさんの歴史的展示物が並んでいまました。
(下写真は入口の展示物)
天守閣模型
紀州藩大名駕籠
御駕籠之者衣装
そしていよいよ、天守閣最上階に。
和歌山城の天守閣は展望デッキがあり、ぐるりと城壁を回ることができるようになっています。和歌山市内を一望できるほか、天気が良かったので、四国まで見ることができました。
また、和歌山城のジオラマもあり、上空から見た全体図を立体的に確認できます。
天守閣を堪能し、新裏坂というまた裏坂を通って和歌山城を後にしました。(地図を読み間違えて、表坂にたどりづけませんでした。)
和歌山城付近には、「わかやま歴史館」があり、1階は和歌山市観光案内所&和歌山市観光土産品センター、2階には歴史展示室があります。和歌山城入場券を購入された方には、この2階の展示室の入場券が付いてくるので、ぜひ利用してくださいね!
【和歌山城公式ホームページ】
http://wakayamajo.jp/index.html
【和歌山市観光アプリ】
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kankou/kankouspot/1027585/1027586.html
近くのレストランで昼食を済ませ、バスでJR和歌山駅に向かい、和歌山電鐵貴志川線に乗って、ローカル路線の旅に出ます。
和歌山城前のけやき大通り
JR和歌山駅に向かいます
和歌山電鐵貴志川線は、JR和歌山駅の9番ホームにあります。この和歌山電鐵の電車は、貴志名物・いちごや紀州・南高梅、2008年にスーパー駅長に就任したたま駅長など、地域をイメージしたデザインとなっています。
駅に到着した時刻は13時53分。14時00分には、貴志駅で働くスーパー駅長「たま」をモチーフにした「たま電車」がやってきます。筆者お目当ての電車で、乗車に間に合いそうです。よし!
駅の改札をICカードで抜け、9番ホームに向かおうとすると、なんと、猫の足跡が。こっちだよとたまが案内してくれます。これは電車に乗る前からテンションがあがります。
9番ホーム到着するとホーム出入口に小さな改札口と駅員さんが。そして、驚きの事実を聞かされます。
「和歌山電鐵の切符は現金のみです。JR和歌山駅から入られたのですか。申し訳ありませんが、JRの改札口をICカードで入場してはいけないんです。ICカードの入場履歴を消してください。」とのこと。
なんと・・・!
その時、13時57分。もう目の前には「たま電車」が発車待ちをしています。しかし、その改札前の駅員室では、ICカードの履歴を消すことができないとのこと。
急いで、近くのJR和歌山駅の改札口で駅員さんにICカードの履歴を削除いただくように依頼しに行きました。
ICカードの返却を待っていると、プシューっと音が近くから聞こえてきました。嫌な予感・・・
9番ホームに戻ると、たま電車が目の前で発車してしまいました。
筆者と同じようにICカードで入場した旅行客の方が何名かおり、全員で肩を落として9番ホームに入りました。
帰宅後、改札を通らずに9番ホームに向かう入口があったのかと調べると、やはり、改札を通らないことには、駅のホームに向かうことはできず、券売機で貴志川線の切符を購入することで入場が可能だということが分かりました。JR和歌山駅から入場する際は、皆さん、ご注意くださいね。
また、貴志川線を往復で利用される場合は、「1日乗車券」が販売されています!都度、切符を購入するよりお得になっていますので、こちらもぜひ利用してくださいね!
目の前で発車してしまったたま電車・・・
和歌山電鐵貴志川線1日乗車券
こんな感じで、いきなり出鼻をくじかれたのですが、落ち込んでいても仕方ないので、ほかの種類の電車を楽しもう!と気を取り直しました。
次の電車は「動物愛護電車」が来ました。こちらも可愛らしい犬や猫が描かれた電車となっており、中のつり革広告には、動物愛護と名付けられているとおり、ペットの虐待や放棄反対のメッセージが可愛いイラストとともに書かれていました。
和歌山駅を出発すると、みるみるうちに景色が変わっていき、紅葉した美しい山々と田園景色が広がってきました。また、和歌山の名産、紀州みかんでしょうか。みかん畑もちらほらと見えました。
目の前に広がる田園風景
山の斜面にはみかん畑
また途中、嬉しいことが!伊太祈曽(いだきそ)駅に到着した際、乗れなかった「たま電車」が停車していました。写真が暗く写ったことで分かりづらいと思いますが、座席の背もたれが猫のかたちをしています。たまがたくさん描かれていてかわいいですね。
このたま電車は和歌山駅行きで、貴志川線が単線のため、この駅ですれ違い待ちをしていたようでした。乗車は叶わなかったですが、駅で停車したことでよく眺められてラッキーでした。
今回、伊太祈曽駅で下車しなかったのですが、和歌山電鐵の本社があり、たまグッズの販売と、伊太祈曾駅及び貴志駅で駅長勤務をする、たま駅長代行「よんたま」が出勤していますので、出勤日をホームページで確認して、よんたま駅長に会ってみてくださいね!
さて、電車に揺られること約30分、貴志駅に到着しました!
ここの駅舎はなんといっても猫型になっているところがポイント!猫好きにはたまらないですね。
そして、貴志駅長のたま駅長「ニタマ」に会えました!
この日も観光客の方が何名かいらっしゃって、順番に写真を撮りながら、癒しの時間を過ごされていました。
駅のいたるところに、たまの絵や写真が飾られており、たまづくしです。
貴志駅舎内には、「たまカフェ」と「たまショップ」があり、たまグッズとたまが描かれたお茶菓子等があり、ゆっくりたまの世界に浸れます。
駅舎内にある「たまカフェ」と「たまショップ」
たまショップで、たまハンカチを入手しました!
貴志駅のある、紀の川市貴志川町はいちご狩り園があり、筆者はいちごが大好きなので、いちご狩りに参加しようと思っていたのですが、いちご狩りは1月からのようで、今回の旅では泣く泣く諦めることにしました。
道の駅など、いろんなお店でいちごを取り扱っていますし、ぜひ皆さんも貴志川町に遊びに来てくださいね!
さて、たまとの時間も堪能し、再び、和歌山駅をめざします。
帰りは「いちご電車」でした。こちらもいちごづくしで可愛らしい電車です。
たまと出会い、夕日と田園風景を眺めながら電車に揺られる、最後まで癒しの時間を過ごしながら、旅を終えました。
【和歌山電鐵株式会社公式ホームページ】
https://wakayama-dentetsu.co.jp/
関西国際空港から和歌山市へは、南海電車(約50分)、JR(約60分)のほか、リムジンバスでのアクセスも可能です!
【関西空港交通株式会社(和歌山方面リムジンバス)】
https://www.kate.co.jp/timetable/detail/WK
ぜび、和歌山の歴史や自然に触れに遊びに来てくださいね!