取材レポート-記事

2023.03.31

「きしめしグランプリ」&岸和田市観光スポット訪問しました!

 2023年に入ったと思いきや、もう、3ヶ月が過ぎようとしています。
年々、過ぎ去る時間の速さを感じる機会が増えましたが、それは、年齢を重ねる度に得る経験数が増えるため、結果、経験済みの出来事は脳への刺激が減るので、そう感じさせるようですね。つまり、時間をゆっくり感じるには、脳を刺激する新しいことを始めることが良いということです。
 春は比較的、新しいことをスタートする方が多い時期でもありますが、その予定がない方も、生活に1つ新しいことを取り入れてみる、行ったことのない場所に訪れてみるなど、計画してみてはいかがでしょうか。
 今月は特に、花粉症の方は大変お辛い時期をお過ごしと思いますが、一方で、今月初旬から、日本各地で桜の開花宣言がされるなど、春を感じる明るいニュースも飛び込んできました。3月13日以降は、マスク着用も個人判断に委ねられるなど、新型コロナへの緩和の動きが進み、お花見など、いろんな計画を立てられそうですね。

 ・・・と余談が長くなりました。
 さて、今月は、岸和田市で開催された「きしめしグランプリ」と観光スポットを訪れました!本イベント及び観光地めぐりについては、岸和田市総合政策部企画課様のご紹介をもとに回らせていただきました!
 きしめしグランプリの開催初日である、3月2日に訪れましたが、この日はあいにく、朝から雨模様で少し肌寒い日でした。南海電車「岸和田」駅の一駅先、「蛸地蔵」駅から出発しました。ステンドガラスの装飾もある、レトロな雰囲気漂う駅です。

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南海「蛸地蔵」駅

 駅から北へ進むこと約10分、「岸城神社」に到着しました。

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岸城神社

 岸城神社は、岸和田城と府立岸和田高等学校に隣接し、岸和田城・三ノ丸に鎮座する神社で、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、品陀別命(ほんだわけのみこと)が祀られています。
 天照皇大神は、昔から当地の産土神とされ、本神社は、慶長2(1597)年の岸和田城天守竣工の頃に整備される際に、疫病退散の神威を発揮する素戔嗚尊及び品陀別命と共に併祀されたようです。

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岸城神社内

 お参りすると、岸和田城下町において、令和5年2月17日(金)~3月5日(日)の期間、開催されている「ひなめぐり」をお知らせするポスターを見つけました。ポスターの近くには、お雛様が飾られており、春の訪れを感じました。まわった各所でひな人形を見かけましたので、後ほど、まとめてお見せしますね!

(岸城神社)
 https://www.kishikijinja.jp/

 岸城神社を後にし、5分程度歩くと、「自泉会館」に到着しました。

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自泉会館

 本会館は、昭和7(1932)年、寺田甚吉(てらだじんきち)(元岸和田市長)が岸和田紡績創始者である父・寺田甚与茂(てらだじんよも)の偉業を記念して建てられたもので、国の登録有形文化財に登録されています。岸和田紡績や甚吉の関連会社の社交場として使われていたそうですが、昭和18(1943)年に岸和田市に寄贈されました。
 この日はあいにく、ホールが1日貸されていて、ホール内の見学ができませんでした。特に貸出がなければ、ホール内も無料で見学できます。建てられたのは昭和ですが、入口から、どこか大正モダンを感じる雰囲気ある建物ですので、ぜひ訪れてみてくださいね。

(自泉会館)
 https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/kishiwada-side/jisen.html

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自泉会館入口

 自泉会館も岸和田城の周りにあり、本会館を出た後、岸和田城に向かいました。

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岸和田城へ向かう途中

 岸和田城横には岸和田市役所もあり、市役所も岸和田高校も、近くでお城を眺められていいですね。
 筆者も、事務局近くに大阪城があるので同じく眺めることができるのですが、高校時代も実は、お堀に囲まれた城内に校舎があるという珍しい高校に通っていました。ただ、お城自体はなく跡地のみのため、「お城を眺めながら」とはいきませんでしたが、岸城神社と同様、近くに神社もありましたし、岸和田市との共通点を多く感じました。  
 歩くこと約10分、岸和田城入口に到着しました。

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岸和田城入口

 中に入ると、目の前に天守閣と岸和田城庭園(八陣の庭)が広がっていました。

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天守閣岸和田城庭園(八陣の庭)

 庭園の平面は、三重の屈曲線、上・中・下段で仕切られており、これは、中国の三国志時代の軍師、諸葛孔明の「八陣法」をテーマとしたものです。中段には「虎」、「風」を、下段には「天」、「地」、「雲」、「竜」、「鳥」、「蛇」の各陣を配置しており、どの角度からも観賞できるように設計されているようです。
 「岸和田城AR」アプリをダウンロードすると、庭園及び天守閣において、八陣の庭のキャラクターたちと記念撮影ができるようになっています。ぜひ、現地で本アプリをダウンロードをして、キャラクターたちとの撮影を楽しんでくださいね。

 では、岸和田城天守閣に入っていきます。
 岸和田城天守閣への入場料を購入する際は、「岸和田だんじり会館」及び「きしわだ自然資料館」にも訪れる予定がある場合は、「3館共通入場料」を購入いただくのがお得ですよ!

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岸和田3館共通入場券

 岸和田城は、楠木正成の一族・和田高家が築いたお城で、本丸と二の丸が連ねた形が、ちぎりに似ているため、千亀利城(ちぎり城)とも呼ばれています。天正13(1585)年には、羽柴秀吉の伯父・小出秀政が城主となり、本丸を五層の天守に大改修されました。五層の天守だったことは、絵図などで確認されています。その後、元和5(1619)年からは、松平康重・康映が、寛永17(1640)年からは岡部家が城主をつとめ、岡部家が明治維新まで居城していたようです。また、城跡は、昭和18年に大阪府指定史跡となりました。
 天守閣3階には、金屏風と岸和田城下町のジオラマが展示されており、屋外に出てみると、遠くは神戸から和歌山まで展望することができます。この日は天候が悪かったため、遠方はかすんで見えました。

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金屏風

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岸和田城下町ジオラマ

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天守閣展望場からの景色

 2階には名所絵図等の展示が、1階には鎧兜等の展示がありました。
 1階の展示室には、令和5年3月8日までの期間限定で、明智光秀の実子、南国梵珪(なんごくぼんき)が建立したと伝えられている本徳寺よりお借りした、明智光秀肖像画実物が展示されていました。明智光秀って岸和田市にゆかりのある武将だったのですね。初めて知りました。学生時代に教科書等で見た肖像画そのもので、感動しました。この展示イベントについては知らなかったので、とてもラッキーでした。

(大阪ミュージアムホームページ 明智光秀肖像画(実物)展示)
 https://www.osaka-museum.com/eventmix/detail/?id=160

 岸和田城については、ぜひ岸和田市ホームページや特設サイトでチェックして訪れてみてくださいね!

(岸和田市ホームページ 岸和田城)
 https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/36/kishiwadajyo.html
(岸和田城特設サイト)
 https://www.city.kishiwada.osaka.jp/kishiwadajyo/

 岸和田城を堪能したあと、岸和田城二の丸広場で、3月2日より開催された「きしめしグランプリ」に参加してきました!
 この日は、3つのキッチンカーが登場しており、10レシピ中6レシピが揃っていました。開催初日は平日でしたが、それにもかかわらず、多くの方が足を運んでキッチンカーの前に並んでいました!

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二の丸広場入口ののぼりと看板

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 始まったばかりの岸和田城二の丸広場の様子。もうすぐお昼時・・・どのくらい人が集まるだろうか?

 ・・・と心配をよそに多くの方が集まってくれました!正午以降は徐々に天候もよくなってきて、気温もあがり過ごしやすい空間となりました。

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 きしめしグランプリは、市制施行100周年(令和4年11月1日)の最後の記念イベントとして開催されたものです。岸和田発の食を「きしめし」と名付け、岸和田市内の在住または在学の小中高生を対象とした『きしめしレシピコンテスト』が本イベント内で開催され、WEB審査によってグランプリが決まります。
 本コンテストを通じて、子どもたちに岸和田市が誇る海産物、農産物の理解を深めてもらい、一般の方にも実際に味わっていただくことで、岸和田市により一層の誇りと愛着を持っていただくことを目的としています。必ず使用する食材(1つ以上)として、海産物はしらす、泉だこ、イワシが、農産物は、にんじん(彩誉(あやほまれ))、桃(包近(かねちか)の桃)、春菊、小松菜、たまねぎ、水ナスとされていました。

 今回来ていたキッチンカーでは、以下の6レシピが販売されていました。

 No.1「栄養たっぷり!きしめしかきあげ」
 No.2「小松菜香る~泉だことしらすのホクホクコロッケ」
 No.4「泉だことしらすのサクサクにんじんコロッケ」
 No.5「岸和田の美味しさギュッと!岸和田カレー」
 No.6「一口でお口いっぱい広がる岸和田の味!」
 No.7「まるでたこ焼き!泉だこ天丼」

 どれにするかどれも美味しそうでとても迷いました。すべて食べられたらいいのですが、お腹もいっぱいになるので、No.1、2、4、6を食べました!

 まずは、コロッケを。購入する際、普段は大阪市内でお勤めされているフリーライターの方にインタビューを受け、お話ししているうちにコロッケをシェアすることになりました。小松菜とにんじんのどちらにするか悩んだのでラッキーでした!
 小松菜はしらすとうまく融合して青臭さなどは全くなく色鮮やかな断面がとても印象てきでした。また、にんじんは、地元の方だけでなく、市外からも求めて購入されるほど、甘みたっぷりであっという間に食べてしまいました。
学生さん考案で、皆さんもご経験があると思いますが、部活動帰りの買い食いでも食べやすいように、このような一口サイズで作られたそうです。いいアイディアですね!

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 キッチンカーには、レシピごとにQRコードがふられたメニューがかけられており、それぞれのレシピごとにスマホから採点できるようになっていました!

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(左)泉だことしらすのサクサクにんじんコロッケ
(右)小松菜香る~泉だことしらすのホクホクコロッケ

 次に、かきあげを食べることに。
 こちらは、揚げられた野菜のサクサク触感のなかにプリっとした食感の泉だこが味わえる一品でした。写真で見ると大きなかきあげが1つ、ドンと出てくるのかと思ったのですが、2つのかきあげに分かれており、コロッケに続いて食べやすいサイズとなっていました。野菜の甘みと海産物の風味が混ざりとても美味しかったです。

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「きしめしかきあげ」

 続いて、炊き込みご飯を焼いたライスバーガーを頂きました。

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「一口でお口いっぱい広がる岸和田の味!」

 こちらは、ピクルス漬けされた水ナスの酸味が効いてさっぱりとしつつ、1つひとつの野菜がしっかりと厚みがあり、非常に食べ応えのあるライスバーガーとなっていました。
 中に卵が挟まっていますが、レシピを考案した当初は目玉焼きにしていたところ、バーガー全体の色味を考えた時に、鮮やかな黄色が目に飛び込む溶き卵の方が食欲をそそるだろうと、変更されたそうです。

  また、イベント会場でコロッケ購入時にお声がけいただいたフリーライターの方が、カレーを購入したとのことで、お写真を撮らせていただきました。

「岸和田の美味しさギュッと!岸和田カレー」

 ゴロゴロっと大きな焼き野菜としらすがトッピングされており、こちらもライスバーガーと同様、食べ応えのある一品と感想を述べられていました。また、カレーに入っている水ナスもピクルス漬けされていたようで、カレーによくある福神漬けやらっきょう漬けのような感覚でさっぱり感も加わり、いいアイディアだと思いました。

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 美味しいきしめしに舌鼓を打ち、穏やかに晴れてきたことも相まって楽しい時間を過ごせました。特産物を実際に食べてみないと美味しさを実感できないと思いますので、ぜひ岸和田市を訪れた際は、「きしめし」を食べてみてくださいね!
 また、グランプリの結果は、3月26日(日)に南海波切ホールにて発表されています。本イベントに関する情報は、下記ホームページにてご確認くださいね。

(岸和田発のグルメ きしめしグランプリ)
 https://kishimeshi.com/

 岸和田城二の丸広場を出た後、お城からほど近いところに、「岸和田だんじり会館」があるので、泉州のだんじり文化を知るために、向かいました。だんじり会館へのルート図は、岸和田城の事務局でももらえますよ!

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岸和田だんじり会館入口

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岸和田だんじり会館2階の入場口近くの纏(まとい)

 2階の展示室入場口に着くと、スタッフの方から、「まもなく「だんじり祭」の映像が上映されますので、どうぞお入りください。」とお声がけいただきました。入るとすぐに、目の前の大型マルチビジョンで、「だんじり祭」の熱気、力強さを感じる迫力ある映像・音声が、会場内に響き流れました。だんじりの大屋根で踊る大工さんやだんじりを力強く引っ張る地元の人々の姿がとても格好よく、一気にだんじり祭の世界に引き込まれました。

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大型マルチビジョンすぐ隣のだんじり

 このフロアには、城下町の風情を感じる紀州街道が再現されているほか、現存する岸和田最古のだんじりが展示されています。

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推定で200年以上前に建造されたとされている、現存する岸和田型最古のだんじり

 だんじり会館は2~4階が展示場となっています。
展示場には、原寸大のだんじりのほか、ミニチュアのだんじりやだんじりの飾り・祭の仕組みが分かる展示から、法被と提灯、3Dだんじりビジョン(3D専用メガネを装着)やだんじりの大屋根及び鳴り物体験コーナーまであります。  
 また、お土産を1階で購入することも可能ですので、訪れた際は、記念にだんじりグッズを購入されてはいかがでしょうか。

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ミニチュアのだんじり

大工方体験コーナー

鳴り物体験コーナー

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だんじりの曳行(えいこう)時に先頭を行く纏(まとい)。
上部の飾りには、各町それぞれの特色あるシンボルマークが施されています。

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 こちらは、江戸時代末期、かつて城下を練った、参勤交代で有名な紀州街道をイメージしただんじり祭のジオラマです。当時のまちなみが再現されており、だんじり祭の長い歴史を感じさせます。

 最後の展示まで楽しめて、充実した時間を過ごすことができました。
 皆さんも、だんじり世界に浸りに「岸和田だんじり会館」へぜひ、お越しくださいね!

(岸和田だんじり会館)
 https://kishibura.jp/danjiri/danjirikaikan.html

 最後に旧紀州街道を散策しながら、「蛸地蔵天性寺」に向かいました。
 旧紀州街道には、昔ながらの家屋が所々にあり、歴史を感じさせるまちなみが広がっていました。

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本町・旧紀州街道のまちなみ

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旧紀州街道には古い家屋が並んでいる

 旧紀州街道を過ぎ、歩いていくと、蛸地蔵天性寺がありました。
 1570年に建立された本寺の本尊、地蔵菩薩は、古くから岸和田の守本尊とされていましたが、戦乱を免れるため、当時の領主により堀の中に入れられていました。しかし、岸和田城が根来(和歌山県岩出市)の雑賀衆(日本中世にいた鉄砲傭兵、地侍集団のこと)に攻められ落城の危機となった際、数千の蛸と大蛸に乗った一人の法師が現れ城を救いました。襲撃の数日後、堀から矢傷や弾傷を負った地蔵菩薩が見つかり、この法師は地蔵菩薩の化身であったことが分かりました。
 その後、地蔵菩薩を城中の別殿に安置されましたが、民衆が参拝できるようにと、この天性寺に移されたとされています。

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蛸地蔵天性寺。伝承にちなんで蛸絵馬を奉納し、蛸を絶って願掛けをする方もいます。

(蛸地蔵天性寺)
 https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/kishiwada-side/tensyouji.html

 最後に、「ひなめぐり」イベントで観光地各所で飾られていたひな人形がこちらです。

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岸城神社のひな人形

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自泉会館のひな人形

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岸和田城二の丸広場観光交流センター内のひな人形

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岸和田だんじり会館のひな人形

(岸和田城下町ひなめぐり)
 https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/kishiwadai/20230224hinameguri.html

 午前中天候は少し不安定だったものの、岸和田市の観光スポットからグルメまで楽しめて今回も充実した1日を過ごすことができました。
 岸和田市観光のモデルコースについては「きしわだSIDE 岸和田市魅力発信サイト」がおすすめです。今回、筆者も「城下町エリアを巡る」を参考に回りました。ぜひ、こちらのサイトもチェックしてみてくださいね!

(きしわだSIDE 岸和田市魅力発信サイト)
 https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/kishiwada-side/

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